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フジテレビ「とくダネ!」はとくダネが取れるのか? その稚拙な取材態度で


フジテレビから15日に突然、メールで取材依頼が来た。まったく面識の無い男からだ。メールの文面は「私はフジテレビ『とくダネ!』を担当していますIと申します。貴社のニュースセンター長補佐、PJでもあります小田光康さんへのインタビューをお願いしたくメール致しました。折り返しご連絡いただければ幸いです」とだけあった。 ライブドアのニュースセンターなどはこの1月末に廃止された。しかも、とっくの昔にわたしはニュースセンター長補佐ではなくなっている。(提供:PJ

 

 【PJ 2007年03月16日】−フジテレビから15日に突然、メールで取材依頼が来た。まったく面識の無い男からだ。メールの文面は「私はフジテレビ『とくダネ!』を担当していますIと申します。貴社のニュースセンター長補佐、PJでもあります小田光康さんへのインタビューをお願いしたくメール致しました。折り返しご連絡いただければ幸いです」とだけあった。

 ライブドアのニュースセンターなどはこの1月末に廃止された。しかも、とっくの昔にわたしはニュースセンター長補佐ではなくなっている。取材依頼にもかかわらず、取材内容などが一切書かれていないことだけでも不躾だと思ったが、とりあえず電話を入れてみた。そのときはI氏は不在で、折り返しわたしに電話がかかっててきた。I氏の取材依頼を聞いてあきれた。電話口にでるといきなり軽快なのりで「ライブドアの堀江裁判を取材しています。明日16日に判決ですが、これに関連してこの一年でライブドア社員の雰囲気がどう変わったのかなど教えてください」と切り出した。

 この一年、ライブドア旧経営陣の悪行のために、残された社員は塗炭の苦しみを味わってきたことなど想像に難くない。センシティブな事柄を取材する際にはそれなりの「礼儀作法」が必要だ。わたしは「とくダネ!」なぞの番組など見てもいないし、この男をまったく知らない。堀江裁判を番組にするのだろうが、どんな趣旨で、番組の中でわたしの発言がどのような扱われ方をするかもさっぱり分からない。即座に「お断りします」と返事をした。すると軽い口調で「では、誰か社員でそのことをしゃべってくれる人、紹介してくれますかね」と切り返してきた。これには閉口した。

 なぜ、わたしが見ず知らずの男に、知り合いを売るようなことをしなければならないのだろうか。あまりのばかばかしさにあきれ返ったのだが、I氏は「わかりました」といって電話を切った。こんな稚拙な取材方法でまともな報道ができるのだろうか。はたして「とくダネ!」など取れるのだろうか。

 取材相手が話しにくい事案について取材をする際、新聞記者や雑誌記者ならば、少なくとも一度会ってから取材を開始する。そうでないと取材相手に失礼だし、取材する側も取材相手がどんな人物かも分からない。会えばすべてが分かるということではないにしろ、見知らぬ人が事実を話してくれるか見極めるためにも、直接面会して取材するのは常識だ。わたしが付き合うジャーナリストはそういう態度で取材をしているし、もちろんわたしもそうしている。これを怠ると誤報につながりかねない。

 フジ系列の「あるある問題」について、PJニュースがフジテレビの首脳陣から取材を拒否し続けられていることをI氏は知らなかったのかもしれない。I氏には軽いノリがあるだけで他意はなかったと思うが、ジャーナリストとしての危機意識やプロ意識が欠落していたのは確かだ。I氏にとって見ず知らずのわたしがいい加減な話をして、それをテレビでたれ流したら、フジテレビの報道そのものの信頼が失墜してしまうではないか。

 大テレビ局の取材だから誰もが誠実に答えてくれるとでも安易に思っているのだろう。フジテレビの報道取材に関する稚拙な態度はどうにかならないのか。このI氏の取材態度はやはり、「報道もする」などと公言するフジテレビの経営方針に起因しているのだろう。【了】

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※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 小田 光康【東京都】
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 引用:ライブドアニュース